最近は、本当に多いと感じます。犬のうつ病患者。どうやって診断するの？と良く聞かれますが、一番簡単な見分け方は、診察台の上に乗せた時、じっとしていられるかどうかです。うつに陥っている犬はじっとできません。重症なほど、台の上でジタバタするので診察も治療も大変です。

犬は5歳までは何とか飼い主の役に立てないかと頑張るのですが、ストレスに耐えきれなくなり、もう僕のことは放っておいてくれ！とちょっと嫌なことをすると飼い主に噛みつくようになることがあります。柴犬とかプードルに多いですね。犬は人間の発する臭いでその人の思考を読み取るのですが、それを言葉が分かると錯覚し、四六時中しゃべりかける飼い主は、咬まれるようになります。うつ病は、その他、治らない皮膚病の原因にも関係していることが多いです。ひどくなると強迫神経症に発展し、自分の尻尾や足先を咬みちぎる、居もしないのに空中の蠅を飛びかかってくわえようとするといった幻覚をみるようになることもあります。

多くの飼い主が、うちの子だけは言葉を理解していると思っています。今までこの犬は天才かと思う犬でも覚えた単語は５０個ぐらいでした。会話なんて到底不可能です。難しいとは思いますが、まず、四六時中しゃべりかけるのを止める努力をしましょう。それと乳酸菌不足がうつを助長していると考えられます。犬には特に必要と思いますので、積極的に与えるようにしてください。